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東京大学との3年間の研究成果

2017年02月28日 井熊均


 3月16日に東京大学と共同で、「知識から価値を生み出す人材創出法」と題したシンポジウムを開催します。

 話の発端は4年前に遡ります。シンクタンク、コンサルティングファームとして、これからは技術をインテグレーション、ネットワークできる専門人材を確保しないといけない、と思い、20年来のお付き合いがある東京大学の中尾先生を訪ねました。そこで、日本の教育の厳しい現状を知り、「それなら一緒に、どのようにしたら創造性のある人材を育てられるかを研究しましょう」、ということになったのです。日本総研はこれまでのインキュベーション活動から得られた知見を持ち寄り、東京大学からは専門の機械工学の他、失敗学や学生に向けた独自の研究、企業等との様々な研究など豊富な経験をお持ちの中尾先生に加え、脳科学の専門家である上田先生にも参加していただきました。

 それから三年間、創造的な実績を持つ何人かの方々の経歴を分析させていただき、脳科学の知見に基づく検討や計測を行い、スポーツの世界で実績を上げたトレーニング方法を研究するなど、試行錯誤を重ね、創造性のある人材を育てるためのトレーニング方法を考案しました。実際に、日本総研のスタッフにもトレーニングを体験してもらい、改善を繰り返しています。

 今回のシンポジウムでは、技術、教育、脳科学分野の専門的な先生方に加え、株式上場を果たしたベンチャー企業経営者、デザインを軸に世界的な実績を上げてこられた方、にも参加いただき、いかにして創造性のある人材を育てるかを議論します。

 グローバル市場では、アメリカ、ドイツといった欧米の国々に加え、成長著しいアジア諸国との競争も厳しさを増しています。また、中国やシンガポールでは世界的な研究者やビジネスリーダーを育てるための政策に余念がありません。日本にとって創造性のある人材の育成は待ったなしの状況なのです。教育政策にも期待はありますが、世界のスピードを考えると民間主導で教育プログラムを立ち上げる必要があると考えます。今回の取り組みが、そのための一助になればと思うのです。


※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。

■最新の書籍

『創造力を鍛える マインドワンダリング-モヤモヤから価値を生み出す東大流トレーニング』
中尾 政之/上田 一貴/井熊 均/木通 秀樹/劉 磊 (共著)
日刊工業新聞社/2017年2月24日発行
東大との3年間の共同研究を中心にまとめた書籍です。
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